私のコメント

永谷清

宇野の理論は、ロシア革命以降、世界史は社会主義への移行期に入ったという歴史認識のもとに形成されている。しかし旧社会主義国は崩壊した。また宇野の死後、IT技術の発展や資本主義のグロバリゼーションなど、宇野が経験できなかった歴史の新らたな展開が現在起こっている。宇野理論の再検討が試みられるのは当然といってよい。私も再検討しているが、「純粋資本主義論は誤りである」、「原理論が段階論から分断されている」あるいは「次の社会は社会主義であるという目的論的な歴史観であり誤りである」、というような再構築には賛成できない。
(与えられた10分ではその理由を十分に述べることは無理なので、以下、少し詳しく説明を書いておきます。当日はこの中の一部を述べることになります)

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